海外FXでは自動売買(EA)やスキャルピングトレードを行うにはVPS利用は必須といえます。VPSがなければ24時間365日継続したトレードを実現することはできません。ただ、VPSのようにオプション的なサービスを利用するにはコストがかかってくることもあるため、ある程度月額コストを想定したトレードコストを考える必要があります。ただし、海外FXのVPSでは無料でVPS利用できるようなケースもあり、自動売買を主戦場としてトレードを行う方にとっては、選択する海外FX業者が無料のVPS利用可能な業者かどうかを把握しておくことがとても大事です。
ここでは海外FXのVPS事情について見ていきましょう。
海外FXにおけるVPSとは?
FX取引におけるVPS(Virtual Private Server、仮想専用サーバ)は、トレーダーが自分の取引戦略や自動取引システムを24時間稼働させることができるリモートサーバーを指します。VPSの利用により、トレーダーは自身のPCがオフラインの状態でも、取引プラットフォームが中断することなく動作させ続けることを可能になります。これによって、仕事中や就寝中など、自身がトレードに関わっていない間もVPSを利用することで自動売買を続けることが可能です。
またその他VPSを利用するメリットとして、その安定した稼働環境や高速かつ安定したインターネット接続、そして金融市場のサーバに近い場所にあるデータセンターを通じ低遅延の取引を実行できる点があります。さらには、セキュリティ面でもVPSは優れており、ハッキングやマルウェアから保護するための強力な対策が施されています。これらの特性により、特に自動取引システムを利用するトレーダーにとってVPSは非常に有用なツールとなっています。
国内FXでなく海外FXでVPSを利用ケースが圧倒的に多い
海外FXの場合取引プラットフォームにMT4やMT5を利用するケースが多いため、VPSの利用は比較的多いです。一方国内FXの場合は、取引プラットフォームに独自のものが用意されていることもあり、VPS利用はそれほど多くありません。ただし、最近は国内FXでもMT4やMT5を利用できる業者が増えているので、自動売買においてVPSを活用しているトレーダーもある程度いるようです。ただし、国内FXの場合はVPSを個人で契約する必要があるケースが多く、手間がかかる等の点から敬遠されることもしばしばあります。
海外FXでVPSを利用するには自分で契約するかFX業者が提供するVPSを利用
海外FXでVPSを利用する場合には、自分でVPSサーバを探すか(サーバ会社を検討)、海外FX業者によって契約しているVPSサーバを利用するかのどちらかの方法が取られます。当然自分でVPSサーバを探すのにはかなりの労力や時間もかかりますし、それなりの知識が必要です。しかし、海外FX業者が契約している専用VPSであれば探す手間はかかりません。
海外FXで利用可能なVPSは無料で利用できるものもある
海外FXでは裁量トレードもさることながら、自動売買を行うトレーダーもかなり存在します。そのような背景を見込んでか、海外FX業者も自社のサービスの一環として口座開設したトレーダーに対しては条件によってVPSの利用を無料で提供しているところがあるのです。
以下で紹介する海外FX業者はVPSが利用できる(つまり自動売買も可能)な海外FX業者の一例となります。紹介する以外の業者でもVPSを利用できるところは探せばありますので、気になる方はコストや条件をチェックしてみましょう。
IS6FXのVPS
IS6FXでは、IS6 Technologies Ltd.が提供するVPSが利用可能です。OSは「windows2012」,CPUは「Core 2.4GHz」,メモリは「1GB」、HDDは「40GB」というスペックのVPSが使用できます。
VPSの申し込みは、IS6FXにログイン後「VPS申し込み」のリンクへアクセス、申し込みする口座を選択してから申し込みボタンをクリック。諸手続きが終わったらVPSの準備が完了したら、トレーダーのメールアドレス宛に、カスタマーサポート担当者からVPSの接続情報が送られます。
Traders TrustのVPS
Traders Trustの無料VPSサービスでは、光速約定トレードをトレーダーに提供しており、自動売買を行っている方に24時間365日取引できる環境を約束します。Traders Trust のVPSホスティングサービスは、世界的に知られているVPSサービス「Beek社」と提携しており、ホスティングVPSサービスとTraders Trustの取引サーバー(LD-4, TY-3)が相互接続されています。
なお、Traders Trustでは下記3種類のVPSが用意されており、基本的には有償という扱いとなっています。
ブロンズ | シルバー | ゴールド |
2560 MB RAM | 1 VCPU
30 GB ディスク容量 ご利用のMT4ブローカー 管理VPSサービス(オプション) Windows 2016, Linux Servers |
4096 MB RAM | 2 VCPU
50 GB ディスク容量 ご利用のMT4ブローカー 管理VPSサービス(オプション) Windows 2016, Linux Servers |
6656 MB RAM | 4 VCPU
75 GB ディスク容量 ご利用のMT4ブローカー 管理VPSサービス(オプション) Windows 2016, Linux Servers |
月額30ポンド~ | 月額53ポンド~ | 月額94ポンド~ |
しかしながら、それぞれのVPSで以下の条件を満たした場合には無料でVPSが利用できるようになっており、トレーダーにとって大きなコストメリットを享受できることとなります。
ブロンズ | シルバー | ゴールド |
・口座残高$2,000以上 ・最低5ロット(往復)/月 |
・口座残高$3,000以上 ・最低7ロット(往復)/月 |
・口座残高$5,000以上 ・最低10ロット(往復)/月 |
XM Trading のVPS
XM TradingのVPSはBeeksFX社のサービスを利用することになります。このVPSサーバはロンドンにあるデータセンターからわずか1.5kmのVPSへはるか遠方からでも接続できるもので、VPSサーバスペックは、2.5GBのRAM、30GBのハードドライブ容量、1vCPUのWindows Server 2022とい高スペックタイプが用意されています。
なおXM Tradingの無料VPS利用条件は、取引口座に最低$1000USDもしくはその他通貨相当額の残高を保有し、1か月で最低往復5スタンダードロットまたは往復500マイクロロットの取引があることです。仮に利用条件を満たさないトレーダーであっても、会員ページからXM Trading VPS申込むことで月額手数料$28の費用を負担すればVPSサービスは利用可能となります。
ヴァンテ―ジのVPS
ヴァンテ―ジでもForex VPSというシステムが利用可能です。Forex VPSは、Forex取引プログラムを一日中途切れることなく動かすことを目的として特別に開発されたサービスで、取引の安定性を向上させ、実行速度の遅れを最小限に抑えることを約束します。このサービスを利用することで、トレーダーはインターネットの問題や電力の断絶といった突発的なトラブルから自身を守り、重要なトレードチャンスを見逃す可能性を低減させることができます。
ヴァンテ―ジにおける無料でVPSを利用にあたっての条件についてですが、まず取引口座に$1,000USD以上の預金要件を満たします。その後VPSプロバイダーにてVPSアカウントをアクティブにします。必要要件としては、ヴァンテ―ジでは月間で想定元本$1,000,000以上のトレードを行う必要があります(ただし月内にクローズした取引に限り)。クライアントポータルを利用して利用しているVPSの請求書をアップロードすることにより、VPSの代金を取引口座に払い戻しされます。この無料VPSによってヴァンテ―ジでは自動売買やスキャルピングトレードが問題なく実行できます。
VPSを利用する際には、VPSを考慮しない裁量トレードとVPSを考慮しなければ成り立たない自動売買トレード、どちらに主眼を置くかがとても重要です。無駄なコストを発生させないためにも利用時にはコスト計算をしっかり行ってから実行するようにしましょう。
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